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 病院の検査では異常がないけれど、なんとなく体がだるい、気力がでない、手足が冷える、胃腸の調子が悪い、肩がこる、頭痛がする…。こんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。こうした状態を未病(みびょう)といいます。未病は、病気ではないけれど、体調不良で健康とも言えない状態のこと。温泉療法は、こうした状態にとても効果があるといわれています。運動不足やストレス、偏った食生活など、体に負担をかける生活習慣によって引き起こされる生活習慣病の予防・治療には特に有効。少し体調が悪く感じる時など、温泉にでかけてリフレッシュしてみませんか。  温泉に浸かると、まず湯の温熱効果や水圧によって、血液の循環がよくなり、心臓の働きが活発になります。温泉に含まれている成分が体に浸透して得られる「薬理効果」もあり、これは泉質によって異なります。以下に、成分によって温泉を分類した泉質と効能を簡単にまとめましたので、参考にしてみてください。気になる症状と合わせて、訪れる温泉を選ぶといいでしょう。また、最も効果が高いといわれるのは日常生活から離れ、温泉地へでかけるという「転地効果」。特に温泉地は自然に恵まれた場所にあることが多く、気分が爽快になることから、薬理効果以上の効果が期待できるのです。
基本的に無味・無臭・無色透明。様々な成分を含んでいますが、それぞれ含有成分の濃度が低めなので、肌への刺激が少なくゆっくり浸かることができます。一般に、神経痛、リューマチ、骨折などに効果があります。
岐阜・下呂温泉、長野・鹿教湯温泉ほか
炭酸ガスを含む温泉で、無色透明。炭酸ガスの気泡が肌を刺激し、毛細血管を広げるため、血行をよくする効果があり、「心臓の湯」と呼ばれることも。飲泉すると胃腸を活性化させるので、胃弱や便秘に効果があります。
大分・別府温泉、長湯温泉ほか
ナトリウムを多く含むものは、以前、重曹泉と呼ばれた湯。ぬるっとした感触で、美肌の湯ともいわれています。マグネシウムを多く含むものは鎮静作用と消炎作用があり、皮膚病やアレルギー疾患、また血糖値を低下させるので、糖尿病にも効きます。
和歌山・川湯温泉、長野・小谷温泉ほか
 
日本でもっとも多く見られる泉質。皮膚に塩の結晶が付着して汗の蒸発を防ぐので、保温効果があり湯冷めしにくいのが特徴。神経痛、リューマチ、腰痛、冷え性に効果が高く、飲泉では喉の消炎効果のほか、胃痛や便秘にも。
神奈川・湯河原温泉、新潟・六日町温泉ほか
硫酸イオンにより血管を拡張して、血液の流れをよくするので、高血圧症、動脈硬化などに効果があります。ナトリウムが含まれているものは、飲用すると肝臓病などに有効。マグネシウムが多いものは「脳卒中の湯」といわれ、高血圧症や動脈硬化の予防に有効です。
群馬・法師温泉、山梨・西山温泉ほか
空気に触れると参加し赤茶けた色になります。飲泉では貧血症などによく、酸化する前の透明な状態のほうがより効果的。同種の「緑礬(りょくばん)泉」は、殺菌作用があり、皮膚炎にも効きめがあります。
山県・蔵王温泉、兵庫・有馬温泉、大分・別府温泉ほか
 
卵の腐ったような独特の匂いがあり、空気に触れると酸化して白くにごります(濃度によっては無色透明)。効能は神経痛、動脈硬化、糖尿病、便秘など多様で、特に皮膚病に効果が高いといわれています。解毒作用があり、金属中毒や薬物中毒にも有効。
秋田・鶴の湯温泉、長野・白骨温泉ほか
日本特有の温泉。殺菌力が強く、水虫や湿疹などに効果があります。ただし場所によあっては刺激が強く肌にとっては逆効果になるので注意が必要。婦人病にも効果があります。
秋田・玉川温泉、群馬・草津温泉ほか
ラジウムを含んだ無色透明の湯。神経痛や腰痛、また鎮静作用があるのでノイローゼの治療にも有効。飲泉では痛風、糖尿病に効果がある。温度は低く、冷泉であることが多い。
島根・池田ラジウム温泉、鳥取県・三朝温泉ほか
 湯船に入る前に、まず心臓部から遠い右足から体にかけ湯をします。かけ湯は、エチケットでもありますが、なにより体をお湯に慣らし心臓への負担を減らすために重要です。また温泉成分の吸収もよくなります。
 温泉を飲む「飲泉」は、効能を確かめてから。1回の量は一般に100〜200ml、1日200〜1,000mlが適量です。
 入浴は意外に体力を消耗します。せっかくだからと欲張らず、入浴は1日3回程度に。湯上がりは水分補給をし、ゆっくり休憩をとるようにしましょう。

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